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機械振興賞 受賞者 業績概要詳細

高性能半導体熱処理成膜装置

企業名:東京エレクトロンAT株式会社
所在地:山梨県韮崎市
推薦団体:(社)日本半導体製造装置協会

 半導体製造工程で、シリコンウェーハ上に絶縁膜(SiN,SiO2)、電極膜等(Poly Si)を形成するための熱処理成膜装置の課題である長サイクルタイム、低稼働率を革新的技術を搭載することにより解決し、短サイクルタイム、高稼働率を実現した。
 本開発の主な特長は、以下の2点でサイクルタイムの短縮に大きく貢献した。
(1)加熱、冷却、減圧、昇圧の高速化:従来、150 nm のシリコン窒化膜の形成で4時間程度かかったが、熱容量の小さい高速加熱ヒータと高速減圧・昇圧の可能なバルブやノズルを開発して、1時間程度での成膜を可能にした。
(2)反応管洗浄の高速化:反応管内面に成膜された膜を除去する際、従来は、人手により反応管を分解しほぼ1日かかってウェット洗浄を行う必要があったが、フッ素系ガスで反応管内を洗浄する分解不要のドライクリーニングする新技術を開発して、約4時間と大幅な短縮に成功した。