機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　新方式による「直動式４軸平行加圧デジタルサーボプレス」の開発を世界に先駆けて行い、プレス加工機が持つ位置決め精度、偏心荷重、金型寿命などの問題を解決し、従来のプレス加工では不可能視されていた高度な成形を可能にすると共に、コストダウン、環境改善を実現した。
　本開発機は、サーボモータにより駆動されるボールねじをスライドの４隅に配置し、４つのリニアスケールでスライドの位置を検出して独立制御し、常にスライドの平行状態を保ちながらプレス動作を行う。瞬間的な偏心荷重に対応するため、予め予備動作を行いそこで発生したスライドの傾き量を記憶学習し、実加工時には記憶した傾き発生位置において傾き量を補正方向に先行動作させ、スライドを平行に制御する。これにより、瞬間的なスライド傾きを抑止し、高精度な位置決め精度を実現した。