機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　様々な食材を「超高圧」、「中低温」で処理することにより、腐敗菌の働きを抑え、酵素の働きを活性化させて短時間で分解エキスを生成させる食品処理装置を実用化した。本装置は、水深５千～１万メートルに相当する超高圧状態を、取り扱いが容易で安全な水圧により実現し、従来の味噌・醤油等の発酵法や酵素分解法と異なり食塩等を添加することなく短時間で分解エキスを製造できる。具体的には、中低温で酵素を活性化させるため熱に弱い栄養素を破壊せず、また密閉プラスティック袋内で抽出するためエキスが酸化しない、食品の全成分を内包できる、などの特徴を持つ付加価値の高い製品開発が可能となる。