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H28-4 中小企業の基盤技術を活用したスマート農業の推進に関する調査研究

第3回スマート農業委員会
開催日時 平成28年12月27日(火)
テーマ H28-4 中小企業の基盤技術を活用したスマート農業の推進に関する調査研究
内容 調査研究事業の概要
 わが国の農業現場では、農業従事者の減少と高齢化により農業生産基盤の維持が困難になり耕作放棄地の拡大が進行している。また、TPPなどを背景に農業の国際競争力の強化が求められており、生産効率の向上、農産物の高付加価値化が重要な課題となっている。このような農業をめぐる状況を踏まえ、農林水産省ではRT(ロボット技術)、ICT(情報通信技術)等、他業種に蓄積された技術・知見を活用したスマート農業を推進しており、大手製造業が続々と農業分野に参入している。具体的にはセンサー、クラウドを活用した計測機器や作業日誌作成ツール、軽労化ロボットスーツ等の製品が市場に投入され、経験の少ない就農者でも短期間で生産性を上げられることが期待されており、今後もスマート農業市場の拡大が予測される。一方、機械工業に携わる国内中小企業においては電子産業の凋落、グローバル市場の変動等を背景に国内受注量が減少しており、新たな市場を対象とした事業展開の必要性が増大してきている。このような中、中小企業庁は、中小企業・小規模事業者によるものづくり基盤技術に関する研究開発及びその成果の利用を支援する戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)を展開している。
 そこで、本調査研究では、中小企業の基盤技術を活用したスマート農業の推進という視点から実態調査を実施し、調査研究委員会において、農業分野における中小企業のビジネスチャンスの拡大の可能性について分析・検討を行っている。
 なお、本事業は、(公財)JKA平成28年度機械振興補助事業の一環として実施しているものであり、本委員会での検討内容は「中小企業の基盤技術を活用したスマート農業の推進に関する調査研究(仮題)」として平成29年3月の発刊を予定している。