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会長新年の挨拶

 新年 明けまして おめでとうございます
 皆様におかれましては、健やかな年末年始となりましたことと心よりお慶び申し上げます。
 さて、わが国のモノづくり産業は、本格的なIoT時代を迎え大きな転換期にあります。誰でもどこからでも様々な情報にアクセス可能な情報環境の進展はモノづくり産業の姿を変えようとしています。日に日に進化するAI(人工知能)の性能には目を見張るものがあります。また、東京オリンピック・パラリンピックを2年後にひかえ、人やモノの移動、いわゆる次世代モビリティという言葉も注目され始めています。
 一方で、昨年後半から相次いだ名立たるモノづくり企業による「品質管理問題」はIoT、AI、次世代モビリティといった華々しいイノベーションとは裏腹にわが国のモノづくり産業にとって大きな危機感を抱かせる出来事となっています。
 日本は“モノづくり大国”と言われ続けて来ましたが、では、モノづくりは誰が行うのでしょうか。それはAIでもロボットでもありません。それは我々人間の成せる技です。「品質管理問題」が深刻なのは、それが単に企業倫理の低下だけで済まされる問題ではなく、その根底にある“モノづくり大国日本”に潜む構造的危機を感じさせるからです。
 “モノづくり大国”と言われながら日本の若者のモノづくり離れは続いています。政府は成長戦略と対になる政策として働き方改革を提唱していますが、モノづくりの現場では若い担い手の不足が慢性化しています。働き方改革は、当然のことながらモノづくり産業にとって大きな課題ですが、同時にそれは若者を製造現場に引き寄せる大きなチャンスでもあります。そうした中で発生している「品質管理問題」はモノづくり企業に対する信頼を損ねる深刻な問題です。今、日本のモノづくり企業が忘れているのは、モノは人がつくる、人は企業がつくるといった基本なのではないでしょうか。働き方改革の真の目的は何か?と問われれば、それは働くことの歓びと誇りを取り戻すことではないでしょうか。私たちはモノづくりに歓びと誇りを再び取り戻さなくてはなりません。歓びと誇りのあるところに優秀な若者は集います。疾風怒涛(Sturm und Drang)の世界情勢の直中にあって、日本企業はモノづくりに対する歓びと誇りをもう一度しっかりと抱き、そして噛締め、まさに「風に立つライオン」の如く毅然とした態度で本当に良い製品をこれからも世界に発信していかなくてはなりません。
 機械振興協会は、今年もそうした皆様のお役に立てるように様々なサービスを技術研究所と経済研究所のノウハウを活かしながら提供・提案してまいりますので、引き続き、ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

一般財団法人 機械振興協会
会長 釡 和明