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調査研究報告書 詳細

企業付加価値を向上させるアウトソーシングの基本的枠組み

報告書No. H12-6
発行年月 : 平成13年5月



Ⅰ 主要目次
1. はじめに
2. アウトソーシング概念の変遷とその内容
3. 機械産業におけるアウトソーシング活用事例
4. 事例4企業の経営行動から見る企業革新のポイント
5. 企業付加価値を高めるアウトソーシングの基本的枠組み
6. おわりに
Ⅱ 概要 
 本報告書は、アウトソーシングが有効な企業の経営手法のひとつとしてあらためて注目されている中、単なるコスト削減を目的とした従来型アウトソーシングではなく、その次の段階として位置づけられている企業付加価値を向上あるいは創造させていくためのいわゆる戦略的アウトソーシングについて、機械企業を対象として、最近の新しい動きを把握するとともに、企業戦略のなかでの位置づけや特質を抽出した上で、今後の方向性について検討したものである。
 まず「1.はじめに」では、当調査研究の問題意識や概要を考察した上で、日本経済の現状などマクロ的概況のもとでの経営手法の革新の必要性およびそのひとつとしてのアウトソーシングの位置づけを明らかにした。次に「2.アウトソーシング概念の変遷とその内容」では、アウトソーシング概念の生成やその概要を概観し、アウトソーシング普及の先進国であるアメリカの現状とそれに対する日本の位置、アウトソーシングの戦略性と具体的事例、アウトソーシングの活用のみならず、それを提供する側(アウトソーサー)からの視点や事例について言及している。また、具体的事例研究として、「3.機械産業におけるアウトソーシング活用事例」では、わが国におけるリーディング産業である電機業界および自動車業界を対象に、アウトソーシングを活用している大手企業の先進的4事例を取り上げながら詳細な内容を記述し、これらを踏まえた上で、「4.事例4企業の経営行動から見る企業革新のポイント」では、経営手法としてのアウトソーシングの特質を、1)経営戦略の設計と実現の有効性、2)協働に関するマネジメントの確立、3)流動性の高い組織戦略という3側面から抽出した。最後に、「5.企業付加価値を高めるアウトソーシングの基本的枠組み」では、アウトソーシング活用促進策として、1)流動性の高い組織の実現、2)アウトソーシング活用の手順、3)経営活動成果の的確な把握などについてそれぞれまとめている。