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調査研究報告書 詳細

機械産業の地方展開と生産リンケージ―II九州地域―

報告書No. H4−6
発行年月 : 平成5年5月



Ⅰ 主要目次
第1章 大都市圏の工業集積と地方移転
 1.大都市圏工業集積における生産システムの問題点
 2.大都市圏工業集積における創業の縮小
 3.大都市工業集積からの有機的トランスプット
第2章 九州地域への企業進出と地場企業の対応-自動車産業を中心に-
 1.九州地域の工場立地動向と第2次自動車産業進出ブーム
 2.地場企業の自動車産業参入の現状と問題点
 3.自動車産業進出と地域連関の課題~ピラミッド型からネットワーク型生産拠点へ
第3章 福岡県による進出企業と地元企業の連携促進策
     -自動車関連産業における技術高度化支援を中心に-
 1.九州地方の産業構造の変化と工場立地
 2.福岡県による進出企業と地元企業の連携促進策および成果と課題
第4章 地方分散下におけるネットワーク型取引の可能性と情報・物流
 1.製造業の地方分散要因図
 2.自動車産業にみる地方分散と取引システム
 3.通信・交通基盤の発達
 4.地場企業の経営基盤の充実
 5.取引システムの再編成
 6.ネットワーク型取引形態での情報
第5章 九州地域における産業振興と中小企業の役割
 1.企業導入状況と課題
 2.ケース・スタディ
第6章 九州地域の中小企業の集積と競争力評価
 1.九州地域の中小企業の活動状況および集積と下請取引
 2.九州地域の生産分業システムと中小企業の課題
資料
 機械産業の九州地域の進出企業リスト


Ⅱ 要約
 わが国機械産業の生産拠点について新たな再配置の動きが見られている。ことに内需主導型の経済成長が継続する過程で、各地方では内発的、主体的な産業振興策が促進され、これに誘発される形で機械産業における新たな地方分散化と進出地域に於ける部品調達に関する新展開が見られ始めている。本調査研究はこうした新たな部品調達の進展の実態を明確にし、その調達の流れと方向性を探ると共に、部品の調達・供給拠点としての地域の産業政策との関係など新たな動きを探るために、「機械産業の地域分散と部品調達の実態調査委員会」を設けた。本調査では九州地域について実態調査を実施し、同地区における機械産業の地方展開の基本構造、機械産業の地方展開に伴う地域への技術集積、工業集積の度合、地元企業との生産リンケージ構築の課題、地域振興策の評価等について分析を行った。