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調査研究報告書 詳細

日本機械産業に求められる欧・米との相互依存関係の研究

報告書No. H2-4
発行年月 : 平成3年5月



Ⅰ 主要目次
 第一部 新たな秩序の模索と相互依存
  第1章 環境の変化と相互依存
  第2章 日米欧三極およびアジアの相互依存の現状
  第3章 ECと日本相互依存を求めて
 第二部 機械産業における相互依存の現状業種別調査
  第4章 日欧の自動車産業の相互依存関係
  第5章 建設機械産業における日米欧の相互依存関係
  第6章 半導体産業における日欧の相互依存関係
  第7章 航空機産業における相互依存関係
  第8章 家電産業における欧州との相互依存関係
 第三部 求められる相互依存とは何か
  第9章 技術面での日米欧の相互依存関係
  第10章 機械産業における日欧相互依存の現状
  第11章 求められる相互依存とは何か

Ⅱ 要約
 現在日米、日欧の機械産業の間には依然として少なからぬ貿易のアンバランスがある。直接投資、技術交流についても同様である。さまざまな試みにもかかわらず、事態の改善は期待される規模と速度において進んでいないという認識が欧米側に強く、それが摩擦、対日不信をもたらしている。
 それだけ今日の日本機械産業は従来とは比較にならないほどの規模・水準に到達している。しかし一方では、こうした日本も、欧・米また他の地域との相互関係の中に現在があるのであって、各国との関係の広がりと深まりは、今や一国だけの突出した行動では許されず、他への配慮と調和なしにはすまされない。
 本報告書は、日本機械産業が国際展開によって一方的にメリットを追求・享受するのではなく、相手地域・国(ここでは欧米、特に欧州)の機械産業との相互の発展に資する関係を構築するにはどうすれはよいのかを検討している。
 第一部では、環境が変化し相互依存が深まる中で、日・米・欧またアジアを含めて模索される新たな秩序とそこでの全体としての相互依存について触れている。第二部では、主要5機械産業について欧州との関係を検討し、今後の相互依存関係の発展の可能性に触れている。予想以上に欧州産業の弱体化が明らかとなり、日本産業側にもグローバル化と相互依存関係構築上の課題が少なくないことがわかった。第三部では、こうした調査を受けて今どのような相互依存関係の構築か求められているのかについて検討している。