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調査研究報告書 詳細

先進的医療機器の研究開発における医工連携の日米欧比較調査

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報告書No. H20-6-2A
発行年月 : 平成21年3月


(財)未来工学研究所

【主要目次】

1.はじめに
   1)調査の目的  2)調査の背景  3)調査の内容及び調査項目  4)調査の方法

2.医療機器産業の現状
   1)医療機器産業の現状(日本・米国・ドイツ)  2)眼科関係医療機器産業の現状

3.医療機器の研究開発と「医工連携」
   1)医療機器の研究開発プロセス   2)医療機器の研究開発プロセスと「医工連携」
   3)本調査研究の視角

4.医工連携に関するケーススタディ
   1)人工視覚システムの研究開発
   2)光コヒーレンストモグラフィー(OCT)装置の研究開発

5.先進的医療機器の技術開発における課題

6.まとめ
   1)調査のまとめ
   2)医療機器産業にとってのインプリケーション
   3)国の先進的医療機器の技術振興政策にとってのインプリケーション

【概要】 

  医療機器産業の世界市場規模は約20兆円であり、2005年の統計では米国が42%、欧州が34%、日本が10%のシェアを占めている。日本のシェアは減少傾向にあるが、付加価値の高い健康産業分野であり、今後の日本経済の発展と、高齢化が更に進展する日本社会にとって、その着実な成長は重要である。
  このような背景認識のもと、先進的な医療機器・医療技術の研究開発を効果的・効率的に進めるための重要な政策課題として、「医工連携」をどのように振興するかについて検討した。
  まず、「医工連携」について、医師と工学研究者との間の知識移転・知識創出の関係として捉えるミクロな視点からと、セクターイノベーションシステムに基づくマクロな視点からモデル化を試みた後に、人工視覚システムとOCT(光コヒーレンストモグラフィ)の2つの眼科関連の先進的医療機器の研究開発プロセスについてケーススタディを行い、特に前者については、日本・米国・ドイツにおいて先進的医療機器の研究開発がどのように行われ、どのような面で異なっているのか等を検討し、事例研究の政策的インプリケーションをもとに日本の政策について考察した。