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調査研究報告書 詳細

需要開拓からみた新規事業成功の可能性と課題

報告書No. H15-6
発行年月 : 平成16年3月



Ⅰ.主要目次
序章 本調査研究を実施するにあたって
本章 需要を対象とした事例紹介と考察および展望
第1章 移動機器(1):歩行補助車、電動三・四輪車
第2章 移動機器(2):福祉車両
第3章 生活見守りシステム
第4章 医療・福祉ロボット
第5章 ヘルスケア(予防検査)システム
第6章 グリーン電力と風力発電
第7章 廃棄物処理(一般廃棄物最終処分場)
終章 まとめにかえて


Ⅱ.概要
 本報告書は、今後伸びるだろう市場として「健康福祉」「医療」「環境」の機器に関わる具体的分野を取り上げ、それらの基礎調査を行ったうえで、新規事業・新市場創造への確実な取り組み強化のために、需要側あるいは需要側の視点からの新ビジネス(事業)形成の成功要因の把握、あるいは課題の抽出およびその対応を明らかにしたものである。 
 わが国では、経済環境の変化、グローバル化や空洞化への対応、雇用機会の創出、また急速に進んでいる高齢化に向けて、新規事業や新市場の創造が期待されている。しかし、その期待に応えられるほど、新規事業や新市場の創造は進んでいない。そこには、様々な課題が存在するが、前年度当研究所では、供給側を取り巻く多面的な問題点抽出とそれらへの対応を検討した。それを踏まえて、当年度は、逆に需要側あるいは需要側の視点からの取りまとめを行った。具体的な内容は、需要サイド(とりわけ生活者)のニーズを把握し、製品・システムに結びつけていくこと、そのための体制確立などを行っていくことで、市場の創出および拡大や産業の活性化をもたらすのではないか、そのための具体的手段について、既存あるいは新規の市場にかかわらず、供給側が、最終受益者である生活者のニーズを、どう把握(情報を媒介する受益者=中間ユーザーを通じて、あるいは中間ユーザーの声そのものをどう把握)し、製品やシステムの開発にいかしているのかについてである。その際、供給と需要との関係において存在しているニーズや意向を「情報」と規定し、それを具体的にみていくために需給における「情報受発信」を表す共通表を、それぞれの抽出分野で作成し概観したうえで、需要を創出・開拓していくためのしくみづくりを考察している。