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調査研究報告書 詳細

日本機械産業のグローバリゼーション―90年代の在り方―

報告書No. H3−1
発行年月 : 平成4年5月



Ⅰ 主要目次
 第Ⅰ部 日本機械産業をとりまく国際環境
  第1章 貿易摩擦の動学的特性
  第2章 日本機械産業のプレゼンス拡大をめぐる国際交渉の現況
  第3章 米国における労働問題の推移
 第Ⅱ部 グローバリゼーションの進展事例研究
  第4章 自動車メーカA社のグローバリゼーション
  第5章 工作機械メーカB社のグローバリゼーシ∃ン
 第Ⅲ部 90年代の在り方
  策6章 人と経営の現地化における課題
  第7章 海外経営上の諸課題への対応
  第8章 90年代の展望

Ⅱ 要約
 80年代後半以降、欧米・アジアを中心に広く布石した機械産業など日本企業の海外直接投資もほぼ一段落し、日本企業のグローバリゼーションは定着の方向にあるといえよう。しかし、ここへきて様々な問題点が明らかになってきており、海外事業の再構築を図る海外進出企業も出始めるなど日本企業のグローバリゼーションは試練の時を迎えている。
海外経営で何より重視されるのは収益性及ぴ生産性の確保である。この点、わが国機械産業の競争力の源泉は日本独特の生産方式に求められ、海外進出を果している日本機械企業はほとんど、いわゆる日本的経営方式を海外経営でも採用しこれを根付かせようとして、様々な苦労を続けている。
 グローバりゼーションが進展する中て、日系企業の海外におけるプレゼンスが大きくなりその抑制を求める声が聞かれるようになっている。こうした中で、少なからぬ米国及ぴ欧州の機械メーカが日本企業による市場シェアの拡大に危機感を抱いており、日本国内でも欧米企業との共存・協調(共生)の必要性を説く人々が増えてきている。
本報吉書では、日本機械産業のグローバリゼーションの実態を踏まえ、90年代の在り方についていくつかの提言がなされている。本報告書はⅢ部から構成されている。まず第Ⅰ部では、 日本と諸外国との間における貿易インバランスとこれに対する政府・業界の対応の現状を明らかにし、また日本企業の対米進出を背景とする米国製造業における労使関係の変動について紹介されている。第Ⅱ部では、自動車産業及ぴ工作機械産業における海外経営の実態と、グローバリゼーションのこれからの方向に関してのケーススタディが紹介されている。最後に第Ⅲ部では、人と経営の現地化の課題を示すと共に、グローバリゼーションの90年代の在り方についての検討がなされている。