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調査研究報告書 詳細

経営のグローバル化と人材(2)

報告書No. H1-5
発行年月 : 平成2年5月




Ⅰ 主要目次
 第1章 調査研究の目的と内容
 第2章 海外派遣社員の個人属性の特性
 第3章 海外勤務前の状況
 第4章 海外勤務者の仕事満足度とそのタイプ
 第5章 海外勤務経験の評価と将来の希望
 第6章 海外会社の経営のあり方
 策7章 海外勤務の評価と人材戦略の課題

Ⅱ 要約
 「経営のグローバル化と人材」に関する研究の第2年目の作業であり、海外勤務経験者(2年以上の海外勤務経験者で最近3年間に帰国した人)を対象とした、赴任前、赴任中、帰任後の仕事と生活について明らかにした調査である。調査対象は大企業の海外勤務経験者960人。有効回答は647サンブル(67.4%)。
 海外派遣者が適切に選ばれ、意欲をもって仕事にうちこみ、また帰任後よい仕事ができるかどうかは、日本企業のグローバル化の成杏を左右する重要な条件である。しかし本調査結果では、海外派遣者のモチベーションが予想外に低下していることが明らかになっている。その理由として、①派遣者人選の不適切さ、②派遣前教育の不備、⑧海外勤務中の低い給与インセンティブ④帰任後における海外勤務経験の未活用、⑥海外勤務期限のローテーションの未確立などがある。
 この調査結果は、わが国グローバル企業に対して海外派遣者のモチベーションの維持策について多くの示唆を与えている。