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硬脆材料の超精密加工における加工条件に関する研究(平成18年度研究概要)

1. 実施内容

本研究は切削によるガラスレンズの加工を最終目標とし、加工実験を中心とした基礎的なデータとなる加工条件の影響調査を行い、以下の結果を得ました。

  • 切屑観察より、フライカットは延性切削+脆性破壊であることを確認しました。
  • 加工面粗さは、工具逃げ面の表面粗さの影響を受けます。
  • 切削動力(加工力)測定用治具を設計・製作し、加工実験より以下の知見を得ました。
  1. フライカットの切削力は、切込み量が最も強い影響を与えます。
  2. 脆性破壊が生じると切削力は低下します。
  3. ダウンカットの切削力は、アップカットより立ち上りが急峻です。
  4. ダウンカットでは、アップカットより脆性破壊が生じやすくなります。

実験装置と加工サンプル
図1 実験装置と加工サンプル

2.予想される事業実施効果

現状の技術ではフライカットによるガラスの加工面は光学鏡面ではありませんが、工具逃げ面の表面粗さを向上させると加工面の表面粗さも向上する結果を得ました。今後の課題は工具逃げ面の平滑化とその維持となります。フライカットによるガラスの鏡面切削が実現すると、高能率かつ高精度なガラス加工の新たな手法として光学機器業界への貢献は大きいと考えられます。

3.本事業により作成した印刷物等

<KSK-GH18-4>新加工技術に関する研究(平成19年3月)

口頭発表など

No 題目 発表者名 発表会名 発表日
1 ガラスの延性モード切削に関する研究 飯塚 保 JIMTOF2006「工作機械関連のニューテクノロジー」ポスター展 18,11,1~8
2 フライカットによるガラスの延性切削 飯塚 保 (社)日本機械学会 18,11,25
3 共焦点顕微鏡・ラマン分光複合装置による加工面評価に関する研究-ラマン分光における複数励起波長選択による深さ方向の評価- 飯塚 保
山口 誠
上野 滋
江利川 亘
三浦 一郎
(社)精密工学会 19,3,22